袷(あわせ) 単衣(ひとえ)のきものに対して、布を表と裏の二枚あわせて仕立てるきもののこと。
色無地(いろむじ) 無地紋か、地紋のある生地に黒以外の色を染めたもの。
帯付(おびつき) コートや羽織りを着ない姿のこと。
初夏から初秋にかけての季節を帯付のころと呼ぶ。
麻(あさ) 植物繊維で「亜麻」「大麻」「芋麻」「黄麻」など、その皮の部分を使用するものと、葉の部分を使用するマニラ麻類とがある。衣類用は前者である。皮の部分を醗酵させてやわらかくし繊維状にしたものを、紡績機械または手紡機を用いて糸にする。盛夏用の呉服「小千谷縮」「能登上布」「宮古上布」などの上布類や、麻襦袢地などに用いられる。
藍染(あいぞめ) 藍液で糸や布を染めること。また染めあげたもののこと。藍瓶の中に糸や布を浸してから空気中にさらすと、酸化して青色に発色する。藍染は、この原理を応用して、決めた色合いを得るまで何回もこの作業を繰り返して染める。
絵羽(えば) 衣服に仕立てた場合に、模様が切れ目なしにひとつの柄に仕上がるように 染めまたは織ったものをいう。「訪問着」「江戸褸」などがこれにあたる。

に友禅、襦袢などで、これらは「絵羽友禅」「絵羽襦袢」などとよばれる。
唐花(からはな) 文様の名前。唐の花を文様化したもの。
九寸名古屋帯
(きゅうすんなごやおび)
八寸名古屋帯に対し、普通 幅の帯地をいう。鯨尺幅九寸~九寸二分(約34cm~35cm) 長さは、一丈ニ尺(約4.5m)のものが多い。
小紋柄(こもんがら) 小紋という言葉は「大紋」「中型」「小紋」という文様の大きさから生まれた 言葉で、小さな文様がつまった総柄の意味。現在では「大紋」はなくなり、 「中型」は浴衣用として、また「小紋」は着尺用として用いられている。 また最近では、文様の大きさや色彩の多少にかかわらず、型染めの着尺地を すべて「小紋」と呼んでいる。
塩沢紬(しおざわつむぎ) 新潟県塩沢町でつくられる紬。紬技術のもとにもなったといわれる「越後上布」の応用から生まれた紬。
塩瀬(しおぜ) 現在では、単に塩瀬というと塩瀬羽二重を指すことが多いが、本来は、織り方を指す言葉で、経糸を密にして、太い緯糸を織り込んだ横にウネを表したもの。
悉皆屋(しっかいや) 染め物、洗い張り、仕立などを業とする店。
紗織(しゃおり) 「綟子織」の最も簡単な方法で織られたもの。通 常通り経糸二本、緯糸二本でひとつの組み合せとして、緯糸一本ごとに経糸一本のよじれ目をつくって、生地に隙間をつくる織り方。
蛇の目傘(じゃのめがさ) 竹と紙だけで作られた和傘。中心部と周辺とを黒、紺、赤色などに塗り、中を白くして蛇の目の形を表している。元禄時代から伝わるとされる。
上布(じょうふ) 品質優良な麻織物の着尺地のこと。もともと芋麻、大麻を手紡した精良な 細糸を原料として巧緻に織り上げたものをいったが、近来、これを模倣し て交織物や絹綿織物をいうようになった。
汕頭(スワトウ)刺繍 もともと中国・福建省汕頭で生産される刺繍のことをさす。
伊達衿(だてえり) 付下げ、訪問着、小紋などに合わせるもので、きものの二枚重ねを略して、衿の見える部分だけ重ねて、 あたかも二枚を着ているように見せる衿のことで、「重ね衿」ともいう。
爪皮(つまかわ) 雨のしずくと泥はねを防ぐため、下駄 の先につけるもの。
紬(つむぎ) 絹織物の一種。「真綿」を手紡ぎした紬糸を経緯糸に用い、手織機を使って念入りに仕上げたもの。外観は素朴で独特の味わいがあり、趣味的商品として喜ばれる。製織に手間ひまがかかるため、価格は高い。
茨城県の「結城紬」、石川県の「白山紬」、鹿児島県の「大島紬」、山形県の「長井紬」などが有名。最近では「玉 糸」や「絹紡糸」、「絹紡紬糸」などを用いて外見を似せてつくった値頃品も各地からでている。
胴うら(どううら) 身ごろ、袖など、女物の上部に付ける裏布のことで、裾まわしの部分以外の裏地をいう。
留袖(とめそで) 既婚女性の礼装和服。現在、江戸褄(えどづま)の同義語で、定紋付黒縮緬 (くろちりめん)(五つ紋)の裾に吉祥文様、古典柄をおいたものを指します。本来、白羽二重(しろはぶたえ)の襲(かさね)の下着を付けますが、着付け の合理性から、今はほとんど比翼仕立て(ひよくじたて)になっています。また、色染めにした色留袖があります。宮中での式や結婚式、パーティ等 に着ます。 留袖は、江戸時代に男女とも、元服すると振袖の振りを切って身頃に縫い 留めた付詰袖(つけつめそで)(脇塞小袖(わきふさぎこそで))になりました が、19世紀初頭には、女性の帯幅が広くなって、袖付けが縫い止めてある と、帯が結びにくいなど、不都合がでてくるので、大人物にも身八ツ口を あけ、振りのある袖のきものを着るようになりました。 昭和になって、黒地振袖の袖の下部に柄付けをし、結婚後、袖を切って、 留袖にして着用したことが、名前の由来とされています。
泥大島(どろおおしま) 大島紬は「紬」という名がついていますが、実際は紬糸ではなく絹練撚糸を 用いて織ったものである。 締め機(はた)で、絣糸を作り、テーチ木(車輪梅)で20~50回染めたものを 乾かし、そのあと泥田で1回染める。これを1工程として4~5回繰り返す ことで、約100回染めることになる。 その結果、茶褐色を含んだツヤのある独特の黒に染まる。 本藍で染めたものを泥藍染めと呼ぶ。
長襦袢(ながじゅばん) きものの下に着る下着。身長にあわせて仕立て、衿には半衿をかけます。
衿の部分と袖口や振りから、ほんの少し見え隠れする。
生紬(なまつむぎ) 繭から引いた生糸はセリシン(膠質(にかわしつ))がついており、 硬いが、精錬することで柔らかくなる。生紬は、この精錬を途中で 止め、硬さを残した状態で織った織物。 地風はさまざまで張りがあるのが特徴。
八掛(はっかけ) 裾まわしのこと。身ごろの前後の裾布四枚、衽(おくみ)二枚、衿先布二枚の合計八枚に付けるので、八掛という。
半纏(はんてん) 「羽織」の仲間であるが、丈は「茶羽織」「中羽織」のように短く、脇に襠布(ま ちぬの)を入れずに仕立てる。昔は衿の折り返しが無かったが、最近では羽 織のように折り返すものもある。袷および綿入れがあり、実用着であるため ウールや銘仙などが多い。
単衣(ひとえ) 裏地をつけない単衣仕立てのきもののこと。
比翼(ひよく) 和裁では、胴を普通 のきもののように一枚とし、衿、袖口、振り、裾回り を白羽二重の生地でもう一枚作って縫い付けて、重ね着のように見せる仕 立て方をいいます。 胴体がひとつ、首がふたつある架空の鳥「比翼鳥」からきた言葉です。
吹き寄せ文様
(ふきよせもんよう)
花や葉などが風に吹かれて、入り混じった感じの模様。 特に花や葉などに限らず、いろいろなものを寄せ集めた模様もある。
振袖(ふりそで) 大人用長着の袖の長いきものをいう。若い女性の盛装用に限って用いられる。 総模様、裾模様など華美なもので、「友禅染」「絞り染」「刺繍」などの技法が 用いられる。袖の長さは一定ではないが、おおよそ1メートル前後で、着用者 の身丈に応じて加減される。鯨尺二尺以上~二尺七寸(76センチ~1メートル) までを「中振袖」といい、最近では訪問着に代わって用いられることもある。 従来のものを特に「大振袖」と称することもある。
ベルベット(velvet仏) ビロードとも呼ばれ、元来は絹の経(たて)パイルの織物を指すが、現在では、綿、人造繊維を使ったものも総称して呼ぶ。製法は、パイルをつくるために 針金を挿入し、製織後パイルをカットしてつくる方法と、二重織りにして二 枚のビロードの表面 が向き合ったかたちで製織し、その間を切り開いてつく る方法がある。種類は多く、シフォン・ベルベットなど多岐にわたる。
マルキ(まるき) 絣(かすり)柄のもとになる、絣糸が大島紬の経糸の総数に占める割合(本数) を「マルキ」という単位で表わす。マルキは、絣糸にした経糸80本を一束と数え、大島紬一反あたりの経糸の 総数は1240本。たとえば七(正確には7.2と数える)マルキだと80本×7.2で、 1240本中576本が絣糸になる計算。マルキ数が増えるほど、絣糸の本数も増え図柄が繊細になる。
道行(みちゆき) 江戸時代、鷹匠(たかしょう)や餌差(えさし)達が着ていた鷹匠合羽(たか しょうがっぱ)のことを、のちに道行と称した。道行とは駆落ちのことで、忠臣蔵のお軽、勘平の道行の際にお軽が勘平の鷹匠合羽を着たことに始まる。この合羽の特色は、着物仕立ての半合羽で、衿は独特の方形のものであり、道行衿と称する。江戸時代は男性用のだけであったが、現在は女性もこれを 着用する。女性用は両脇に襠(まち)を入れないのが特色である。
無双(むそう) 表・裏を同じ布で仕立てたもの。
あわせ長襦袢の袖や、きもの、羽織りの仕立に用いる。
銘仙(めいせん) 絹織物の一種で従来は手織物。古くは秩父(埼玉 県)や伊勢崎(群馬県)など から産出され、「太織」とも呼ばれた。もともと使用される糸の多くは、農 家の自家製の「玉糸」や「熨斗糸(のしいと・屑糸のこと)」が用いられていたが、絹紡糸が明治中期から大正に入るころ、本絹糸が用いられるようになり、それとともに手織から動力機械に代わり、柄も無地縞から豊富な柄へと変化 していった。一時期、大衆衣料の花形でもあった。銘酒の「銘」と仙境の「仙」 をとった造語だといわれている。現在では先の産地のほかに、足利(栃木県)、八王子(東京)、米沢(山形県) などが挙げられる。
浴衣(ゆかた) ゆかたは、平安時代に入浴するときに着用した 湯帷子(ゆかたびら)が語源とされている。 江戸初期には、主に麻地だったが、江戸中期に木綿が庶民に普及して 湯上りに欠かせないものになるにつれ、様々な模様を表すようになった。 小袖模様の影響を受けつつ発達した江戸期のゆかた柄には、 大胆な発想と、卓越した美意識が満ちあふれている。
絽(ろ) 夏の白生地の主流。横段に絽目(口の形の隙間)を表した生地。 平織り部分の緯糸(よこいと)の数で、三本絽、五本絽などと呼ぶ。 留袖、訪問着、色無地、小紋向き。しぼのあるものは絽ちりめん。
臈纈(ろうけつ)染め 蝋(ろう)と樹脂を混ぜ合わせたもので模様を描いたあと、熱で蝋を取り除いて仕上げる。
絽織(ろおり) 「綟子織(もじり)」(経糸または緯糸をよじらせて、隙間をつくった織物)の一種で、タテの方向に絽間(絽目)のあるものを「経絽」、横にあるものを「横絽」、両方に四角形をつくるものを「角目絽」と称する。普通 は横絽が多い。


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